初冠雪の富士
画家は飽くことなく富士の写生に出かけ、つねに富士との関係を新たに築いていた。 富士だけでスケッチは100冊を超え、富士の変奏の幅広さ、多様さを傍で日々見届けていた。 「初冠雪」は年に一度きりの初物として縁起が良いが、実際にはなかなか見ることはできません。 富士の変化を日々、傍で見ていた画家だからこそ、巡り会えた富士になります。
| 技法 | リトグラフ |
|---|---|
| 画寸 | 36.0 × 51.2 cm |
| 額寸 | 59.0 × 73.0 cm |
| レゾネNo. | 片岡球子 全版画集 2023年発行（オリジナル版画 No.29） |
| 制作年 | 1976年 |
| 限定部数 | 75 |
| サイン | 本人サイン |
| 在庫状況 | 在庫あり |
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片岡球子について
鮮やかな色彩と力強く独創的な作風で知られ、院展の重鎮として活躍、現代日本画壇に大きな足跡を残す。103歳で世を去り、80年に渡って、描きたいという情熱に身をゆだね、思いのままに描き続けた。 富士山を多く描き、野太い線と激しい原色が強烈な印象を与える。作風が非常に個性的であったため、初期は落選を重ねました。しかし、粘り強く努力して次第に頭角を現し、遅咲きの47歳で日本美術院同人となりました。
