三匹の蝶
1981年にパリからサンフランシスコへと拠点を移した浜口陽三は、新たに契約したヴォーパル画廊を版元に、同じ絵柄を使用する色を変えて別刷りした作品を制作するようになりました。今作はその完成版ともいえる作品で、イエロー、レッド、ブルー、ブラックの4色刷りで刷られており、静謐な闇の中から浮かび上がる赤い蝶の姿が印象的な逸品です。
技法 | カラーメゾチント |
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画寸 | 11.5 × 11.5 cm |
額寸 | 44.5 × 35.0 cm |
制作年 | 1985年 |
限定部数 | zz |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 売却済 |
浜口陽三について
「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」、「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介され、浜口の高度な技術から生まれる繊細で静謐な作風は、他の追随を許さず高く評価されており、世界の代表的銅版画作家の一人として広くその名を知られました。独学でメゾチント技法を探求し、そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。東京国際版画ビエンナーレ展以来、サンパウロ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ルガノ、リュブリアナ国際版画展などで受賞した。