さくらんぼとアスパラガス






浜口陽三によって初めて試みられた技法である「カラーメゾチント」により制作された作品です。自身が発光しているかのような果物や貝、蝶といったモチーフが暗闇から浮かび上がる静謐な世界観で、世界的に高い評価を得ています。本作は1973年に開催された第10回リュブリアナ国際版画ビエンナーレに出品された名作です。 また、限定エディション50部で制作された作品ですが、こちらの作品は「epreuve pause yoshiaki inui 1973 a paris」と記載されております。これは日本の美術史家(後に京都大学名誉教授)・乾由明が「日本の名画 50 浜口陽三」を講談社より1973年に刊行した年になります。画集の刊行に感謝の意を込めて制作した、非常に貴重な1枚になります。
技法 | カラーメゾチント |
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画寸 | 25.0 × 24.2 cm |
額寸 | 49.5 × 47.0 cm |
レゾネNo. | No.133 |
制作年 | 1973年 |
限定部数 | 50 |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 在庫あり |
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浜口陽三について
「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」、「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介され、浜口の高度な技術から生まれる繊細で静謐な作風は、他の追随を許さず高く評価されており、世界の代表的銅版画作家の一人として広くその名を知られました。独学でメゾチント技法を探求し、そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。東京国際版画ビエンナーレ展以来、サンパウロ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ルガノ、リュブリアナ国際版画展などで受賞した。