赤い蝶



浜口陽三によって初めて試みられた技法である「カラーメゾチント」により制作された作品です。 蝶はさくらんぼと並んで浜口を代表するモチーフのひとつであり、本作は赤色の地に黄色いドットというユニークな色味で描かれています。 葉のようなものの上に止まって羽を休めているのか、それとも今まさに飛び立とうとしているのか、想像の膨らむ一作です。
技法 | カラーメゾチント |
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画寸 | 4.6 × 4.5 cm |
額寸 | 33.7 × 29.7 cm |
レゾネNo. | No.131 |
制作年 | 1972年 |
限定部数 | (250) |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 在庫あり |
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浜口陽三について
「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」、「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介され、浜口の高度な技術から生まれる繊細で静謐な作風は、他の追随を許さず高く評価されており、世界の代表的銅版画作家の一人として広くその名を知られました。独学でメゾチント技法を探求し、そして、フランス語ではマニエル・ノワールと呼ばれ「黒の技法」を意味するこの技法に豊かな色彩を取り入れた、唯一無二の作家です。東京国際版画ビエンナーレ展以来、サンパウロ、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ルガノ、リュブリアナ国際版画展などで受賞した。