踊り





片岡球子が版画制作に取り組む初期に、版画習作のつもりで売りに出さず、知人などに配るだけにした「作家私家版」としたのが6作ほどある。 その6作品のひとつが「踊り」であり、1967年作の「阿波踊り」と同じテーマになります。 四国の金毘羅山に写生に行ったとき、奥村土牛がよく泊まった鳴門の大きな旅館にて、阿波踊りを踊る方々と出会います。 「片岡先生、阿波踊りを記念にお描きになりませんか。」と勧められスケッチし、家に戻ってから版画作品として完成したエピソードのある珍しい作品です。 「作家私家版」の為、限定部数も10部と希少な作品。