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東山魁夷「早春の丘」リトグラフ

東山魁夷「早春の丘」リトグラフ

『白馬の見える風景』の中の1点である「早春の丘」に添えられた文章は<ひっそりとした小さな町をはずれると/水溜りのある道を/馬車は揺れながら走った>。 所々に残る雨雲が示唆する雨の後に、まだ、しっとりとする草むらの中、白馬がやって来たのが想像される。前景に描かれた1本の木は一枚の葉も付けておらず、その枝を画面いっぱいに伸ばし、見えない道が白馬とは遠く離れている印象を与える。白馬がいなければ心寂しい春先の風景であるこの作品に、幻想的かつ寓話的な要素を加え、見るものにその存在意義を問いかける作品である。

技法 リトグラフ
画寸 37.9 × 53.0 cm
額寸 66.5 × 81.2 cm
制作年 1999年
限定部数 280
取材先 スウェーデン
在庫状況 売却済

東山魁夷について

国民的画家と称され、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。

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