五合目からの赤富士
片岡球子のリトグラフ作品は、作家自らが直接筆を振るって制作されました。
1970年頃から描き続け、晩年20年間は制作の大半が富士山になるほど没頭して描れたモチーフです。
形の大胆なデフォルメ、三原色や金泥を使った鮮やかな色調などの装飾的な表現によって、富士山の満ち溢れるような生命のエネルギーを描き出しています。
技法 | リトグラフ 本金箔 プラチナ箔 |
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画寸 | 72.7 × 60.7 cm |
額寸 | 97.7 × 85.0 cm |
制作年 | 1993年 |
版数 | 27版27色(本金箔) |
限定部数 | 150 |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 売却済 |
片岡球子について
鮮やかな色彩と力強く独創的な作風で知られ、院展の重鎮として活躍、現代日本画壇に大きな足跡を残す。103歳で世を去り、80年に渡って、描きたいという情熱に身をゆだね、思いのままに描き続けた。 富士山を多く描き、野太い線と激しい原色が強烈な印象を与える。作風が非常に個性的であったため、初期は落選を重ねました。しかし、粘り強く努力して次第に頭角を現し、遅咲きの47歳で日本美術院同人となりました。