建仁寺の天井画や東大寺の襖絵など壮大な作品で知られる。特定の美術団体に属さず、画壇とも距離を置き「孤高の画家」と呼ばれた。小泉さんは大正13年鎌倉生まれ。東京美術学校で日本画を学ぶが、ルオーなど西洋絵画の影響を受けた独特の画風は世間に受け入れられず、商業デザインで生計を立てながら「自分の絵」を模索し続けた。50歳を過ぎてようやく水墨画に開眼。自然が発する「気」をとらえ、リアリズムに徹した作品を多数発表した。晩年は寺院の天井画や襖絵などの大作にも取り組みんだ。好きな絵を自分なりのスタイルで描き続けた87年の生涯だった。
- 公式サイト
- 小泉淳作公式ホームページ
- 性別
- 男性
- 誕生日
- 1924年10月26日(日)
- 歿日
- 2012年1月9日(月)
- 出身地
- 神奈川
- 関係のある主な作家
- 山本丘人(師)
- 小泉策太郎(親)
- 小泉博(兄弟)
- パブリック・コレクション
- 国立近代美術館
- 山種美術館
- 建長寺(神奈川県)法堂天井画 『雲龍図』
- 建仁寺(京都府)法堂天井画 『双龍図』
- 東大寺(奈良県)聖武天皇 光明皇后御影図 襖絵
- 主な所蔵美術館
- 小泉淳作美術館(六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村)
年 | 主な出来事 |
---|---|
1924年大正13年 |
10月26日、神奈川県鎌倉市生まれ。 |
1952年昭和27年 |
東京美術学校卒業 山本丘人に師事 |
1954年昭和29年 |
新制作協会第18回展に初入選。 |
1973年昭和48年 |
第2回山種美術館賞展出品 |
1977年昭和52年 |
山種美術館賞展にて『奥伊豆風景』が優秀賞を受賞。 |
1978年昭和53年 |
セントラル大賞展に出品 文化庁買上げ |
1993年平成5年 |
日本経済新聞連載「こころ」(古井由吉・辻邦生著)挿絵執筆 |
1995年平成7年 |
壺中居にて作陶展 本間美術館にて個展 |
1996年平成8年 |
鎌倉市中央公民館市民ギャラリーにて個展 |
2000年平成12年 |
鎌倉・建長寺の法堂天井画雲龍図を完成 |
2001年平成13年 |
読売新聞連載坂上弘著近くて遠い旅の挿絵を制作 |
2007年平成19年 |
奈良・東大寺に聖武天皇・光明皇后御影奉納 |
2008年平成20年 |
東京髙島屋にて「随想」掲載の挿絵展 |
2010年平成22年 |
東大寺障壁画襖絵 東京・横浜・京都・大阪髙島屋にて巡回展 |
2012年平成24年 | 1月9日、逝去 |