紅白梅






水辺の反射に暖かさを求めるのか、水鏡に己の姿を臨むためか湖上に迫り出して紅白の花が咲き誇る。辺りは柔らかな光に満ち、水鳥たちが春を楽しんでいる。なんとも優しげな雰囲気は青邨の懐の深さのように思える。そして目を凝らして枝々の合間を探って欲しい。小鳥が一羽止まっている。水辺の青を樹上に持ってきたかのような青い小鳥。青邨の遊び心が見て取れる。
技法 | セリグラフ (複製版画) |
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画寸 | 38.0 × 51.0 cm |
限定部数 | 150 |
承認 | 平山郁夫監修 |
在庫状況 | 在庫あり |
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前田青邨について
二度の大戦をまたぎつつ日本美術界を牽引してきた巨匠。玉堂の後を継ぎ、皇室で絵の指導をするなど、その存在の大きさが伺える。武者絵、花鳥など主題は多岐に渡り、作風も写実的なものからコミカライズされたものと幅広い。日本画の伝統に裏打ちされた確かな技術に加え、大胆な構図など流石だと唸らせる。己の画業だけでなく、多くの後進の育成にも非常に精力的だった。