オーバーニュ風景
渡仏後、西洋建築の幾何学的な美しさにひかれた長谷川は石造りの建築が並ぶ丘上の古村を面の集合体として描いていた。 本作品も幾何学的な美しさを繊細なタッチで描かれた初期マニエール・ノワールの作品である。 銅板に刻んだ目立ての交差線が黒い布地の折り目のように画面全体をおおい、その向こうに風景が透けてみえるような静寂の世界が感じられる作品。
技法 | マニエル・ノワール |
---|---|
画寸 | 14.2 × 28.2 cm |
額寸 | 42.0 × 55.5 cm |
レゾネNo. | 224 |
制作年 | 1931年 |
限定部数 | 35 |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 在庫あり |
相場に合わせた適正価格で販売!
長谷川潔について
大正・昭和期に活躍した日本の版画家。1918年(大正7年)にフランスへ渡り、様々な銅版画の技法を習熟。特にメゾチント(マニエール・ノワールとも)と呼ばれる古い版画技法を復活させ、独自の様式として確立させたことで有名。渡仏して以来、数々の勲章・賞を受けたが、一度も帰国せずにパリで没した。