京洛小景
桂離宮書院
桂離宮(かつらのりきゅう)は、桂大橋のたもとに位置する。1万3千坪の敷地は竹垣に囲まれ、世間とはまったく隔絶された別世界となっている。中央に桂川から水を引いた池を設け、その周辺に茶室郡を配する。庭の美と建築の美との調和がすばらしく、京都はもちろん、日本文化の精髄として世界的にも評価が高い。
桂離宮の書院郡は、古書院、中書院、新御殿が雁行形に並び、全体で一棟をなす。書院造に茶室の要素を加えた数奇屋造。古書院は納涼と月見、中書院は楽器演奏などの遊興が行われた。新御殿は日常生活に適した建物となっている。新御殿の一の間に設けられた桂棚は、紫壇(しだん)、伽羅(きゃら)などの外来の銘木をぜいたくに用いたもの。
技法 | セリグラフ |
---|---|
画寸 | 32.0 × 45.0 cm |
制作年 | 1971年 |
限定部数 | 250 |
在庫状況 | 売却済 |
東山魁夷について
国民的画家と称され、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。