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上村松園「娘深雪」シルクスクリーン

上村松園「娘深雪」シルクスクリーン

生涯にわたり理想の女性像表現を模索し続けた松園の代表作の一つ。 浄瑠璃や歌舞伎でおなじみの「朝顔日記」のヒロイン。 宇治川へ蛍狩りに来た宮城阿曽次郎という青年と、秋月弓之助の娘・深雪は、出会った瞬間にお互い惹かれあいます。阿曽次郎は、深雪の持っていた扇に次の歌を書いて渡します。 その後、二人はそれぞれの事情で離れ離れとなり、思いつめた深雪は泣きはらし、盲目になってしまいます。再び出会うも、目の見えない深雪は阿曽次郎が目の前にいても気がつきません。幾度もすれ違いを繰り返す二人。メロドラマのような恋愛ストーリーが展開される「朝顔日記」ですが、一貫して描写されてます。前髪をとった下げ髪は清楚で、わずかに開いた口元は花びらのような愛らしさです。珊瑚色の総鹿の子の中振袖の袂と裾には葦が描かれ、深雪と阿曽次郎が初めて出会った宇治川のほとりを連想させます。帯は女方歌舞伎役者・水木辰之助が結んだことで人気のあった「水木結び」。深雪が奏でていた筝の龍頭には螺鈿細工や金彩が施されています。

技法 シルクスクリーン
画寸 78.8 × 44.0 cm
額寸 99.9 × 64.8 cm
制作年 1999年
限定部数 380
承認 上村淳之承認版
原画 1914年制作 足立美術館蔵
備考

文化勲章受章50周年記念 没後50年記念

在庫状況 在庫あり

上村松園について

明治から昭和初期にかけて活躍し、女性として初めての文化勲章を受章。京都の風俗、歴史、謡曲の物語等に取材した気品ある格調高い女性像を描く。今もなお人々の心を魅了する。上村松篁を子に、上村淳之を孫に持つ。3代続く日本画家である。

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