魚
草間彌生の作品には、網目模様や水玉模様を使った作品が多く存在します。ひとつのパターンを繰り返し用いて画面を埋め尽くすことで、草間彌生はその作品の中に「無限」や「永遠」を表現しました。 このような網目模様や水玉模様は、草間彌生を幼い頃から悩ませている幻覚から生まれたと言われています。視界が網目模様や水玉模様におおわれる幻覚は、彼女が患う心の病によってもたらされました。草間彌生は、その幻覚の内容を記録することで恐怖心に立ち向かい、乗り越えてきたのだそうです。 煌びやかなラメ入りの網目模様に、水玉模様を魚に纏わせた草間彌生らしい手法で表現しながらも、モチーフは珍しい『魚』という希少性の高い作品である。