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上村松園「序の舞」シルクスクリーン

上村松園「序の舞」シルクスクリーン

<序の舞>は松園の理想や心情の強く表された作品である。 この作品のモデルには、松篁夫人のたね子が選ばれた。たね子は京都で一番と評判の結髪師に文金高島田(ぶんきんたかしまだ)を結ってもらい、婚礼の時に着た大振袖を着て、序の舞の姿で立った。松園は構想の段階では、丸髷を結った地味な若妻を画こうとしたが、舞の二段おろしが短い袖では無理と判り、急遽振り袖の令嬢風に改めた。松園の作品としては珍しく、現在風俗の令嬢だが、そこに、現代の女性にむけた教育的な意味が含まれているようでもある。髪型や着物などの、微細な部分にも示されるこだわりは、男性の美人画家には到底画けまいとする、松園の自負の表明なのであろう。「幾分古典的で、優美で端然とした心持ちを、私は出し得たと思っています。」松園自信の出来栄えであった。

技法 シルクスクリーン (複製版画)
画寸 57.0 × 34.5 cm
額寸 81.5 × 58.0 cm
制作年 2018年
限定部数 200
承認 上村淳之 承認印
在庫状況 売却済

上村松園について

明治から昭和初期にかけて活躍し、女性として初めての文化勲章を受章。京都の風俗、歴史、謡曲の物語等に取材した気品ある格調高い女性像を描く。今もなお人々の心を魅了する。上村松篁を子に、上村淳之を孫に持つ。3代続く日本画家である。

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