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加山又造「鍬形」メゾチント+ビュラン

加山又造「鍬形」メゾチント+ビュラン

-「アトリエC-126」30週年記念・オリジナル版画カレンダーの中の1作-- アトリエC-126とは中林忠良らが中心となり、1967年に版画カレンダー制作を始めたころの東京芸術大学版画研究室のドアー番号である。版画がまだ街の画廊では見ることのまれな、大学教育でもようやく授業に採り入れられたころのことである。当時の助手仲間が、遊び半分手作りで始めたカレンダーであった。日常性をもたすことで安く多くの人の手にオリジナル版画を、という大義名分とし、分野の異なる先生方をも巻き込んで銅版画の版画カレンダーを制作。駒井哲郎や小磯良平、脇田和、小野忠重、小松崎邦雄、野見山暁治、加山又造、木村希八、二村裕子、中西夏之、絹谷幸二、奈良美智、天野純治などが、小さな版面に思いを込めて制作する。これに関わった助手や研究生たちを加えれば、この国の60年代以降の現代版画の歴史がたどれるくらいの、まさに版画啓蒙の大事業だったともいえる。

技法 メゾチント ビュラン
画寸 9.7 × 7.6 cm
額寸 31.0 × 28.0 cm
レゾネNo. No.141
制作年 1997年
限定部数 60
サイン 本人サイン
在庫状況 売却済

加山又造について

常に意欲的で斬新な創作活動を続け、動物画シリーズや裸婦画への執着、水墨画への傾倒など変幻自在な展開は、日本画に立脚したあくなき表現の可能性への挑戦といえる。その大胆な意匠化と豪華な色彩による花鳥や山水や裸婦の単純な構成は「現代の琳派」と称されている。また絵画のみにとどまらず、陶器の絵付、壁画、天井画、各種の装飾デザインと多岐にわたっている。日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現し、現代の日本画に多大な影響を与えた。

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