西洋人形
洋画家として作品を多く残している小磯であるが、彼が版画に力を注いでいた事も忘れてはならない。教鞭をとっていた東京芸術大学美術学部に版画教室を設立したことからも伺える。本作品は小磯が度々描いた西洋人形のデッサンに着勅した作品の内の一枚。小磯は人形をモデルに作品を描いた際にこうした色合いの着色を好んで使っていたようだ。
技法 | リトグラフ |
---|---|
画寸 | 31.0 × 22.7 cm |
額寸 | 57.9 × 47.8 cm |
制作年 | 1985年 |
限定部数 | 130 |
サイン | 本人サイン |
在庫状況 | 売却済 |
小磯良平について
戦前からの代表的な洋画家の一人。幼い頃から神戸で西洋の風に親しみ、東京美術学校を首席で卒業。藤田嗣治と共に従軍画家として中国に渡り、戦争画を描いた。群像表現を生涯のテーマとし、代表作ともなる「娘子関を征く」を作成したが、後年の発表で戦争画を描いた点については後悔していたことが判明している。戦後は後進の指導と共に女性像など肖像作品を描き続けた。