LES AFFICHES ILLUSTEREES
ジスモンダ
鳴かず飛ばずだったミュシャが一夜にしてアール・ヌーヴォーの寵児に躍り出るきっかけとなった初めて手がけたポスター作品。
『ジスモンダ』とは、古代アテネを舞台にした恋愛劇のタイトルです。画面に描かれているヒロインは、誇り高き王妃のジスモンダ。彼女が手にしているのは、芝居のクライマックスシーンを象徴するシュロの葉です。背景にはタイトルのほかに、劇場のルネサンス座と、主演女優のサラ・ベルナールの名前が描かれています。彼女は当時、「神のごときサラ」と絶賛された大スターでした。
技法 | リトグラフ |
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画寸 | 26.0 × 8.5 cm |
制作年 | 1896年 |
在庫状況 | 売却済 |
アルフォンス・ミュシャについて
アール・ヌーヴォー様式を代表するグラフィックデザイナー。宗教的思想に裏付けられた文学的解釈、それを美へと昇華する芸術力。挿画本分野において、ミュシャは独自の、そして輝かしい業績を残している。世界的にも、1960年代以降のアール・ヌーヴォー再評価とともに、改めて高い評価を受けている。