シバヤマ 無料査定
ベルナール・ビュッフェ「ドンキホーテより『サンチョ・パンサとヤツガシラ Sancho Panca et La Huppe』」リトグラフ

ベルナール・ビュッフェ「ドンキホーテより『サンチョ・パンサとヤツガシラ Sancho Panca et La Huppe』」リトグラフ

セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』に登場する従者。「パンサ」は「太鼓腹」の意。ドン・キホーテの近所に住んでいる農夫。「将来島を手に入れたあかつきには統治を任せる」というドン・キホーテの約束に魅かれ、彼の従士として旅に同行する。奇行を繰り返すドン・キホーテに何度も現実的な忠告をするが、大抵は聞き入れられず、主人とともにひどい災難に見舞われる。無学ではあるが、様々な諺をひいたり機智に富んだ言い回しをする。移動にはロバを使用している。

技法 リトグラフ
画寸 60.0 × 50.0 cm
制作年 1989年
限定部数 200
サイン 本人サイン
在庫状況 売却済

ベルナール・ビュッフェについて

ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、黒い描線と抑制された色彩によって第二次世界大戦後の不安感や虚無感を描出し、世界中の人々の共感を呼びました。その虚飾を廃した人物描写は、当時の若者に多大な影響を及ぼしたサルトルの実存主義やカミュの不条理の思想の具現化として映り、ビュフェ旋風を巻き起こしました。具象画壇の旗手となったビュフェはベルナール・ロルジュやアンドレ・ミノーとともに、新具象派あるいはオムテモアン(目撃者)と呼ばれ、1950年代半ばには日本でも頻繁に紹介されました。日本の美術界は抽象画全盛の季節を迎えていましたが、ビュフェの黒い直線と強烈な表現に衝撃を受けた芸術家は少なくありませんでした。以来、半世紀以上の年月が流れましたが、現代のアートシーンにおいてもビュフェの存在感はゆるぎないものとなっています。