大和路の春(法起寺)
大和路を抜け、もうじき斑鳩の里に辿り着く。道辺には菜の花が咲き始め、春を想わせる頃だ。遠くに法起寺の三重塔が見える。飛鳥の頃と変わらぬ姿で、旅人を迎えていた。
法起寺は、奈良県生駒郡斑鳩町岡本にある聖徳宗の寺院。古くは岡本寺、池後寺とも呼ばれた。 山号は「岡本山」。本尊は十一面観音。聖徳太子建立七大寺の一つに数えられることもあるが、寺の完成は太子が没して数十年後のことである。「法隆寺地域の仏教建造物」の一部として世界遺産に登録されている。
技法 | 日本画 |
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画寸 | F8号 |
サイン | 共シール |
在庫状況 | 売却済 |
鈴木竹柏について
文化功労者、日本芸術院会員として活躍。大和絵や琳派研究に加え、写実を重視し、澄明な色彩を活かした画風でしられた中村岳陵に師事し、風景描写で自風を指向してきた。戦後は日展を中心に活動。日展理事長も務めた。