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東山魁夷「黄山雨収」木版画

東山魁夷「黄山雨収」木版画

1976年、東山魁夷は日本文化界代表団の一員として、宿願の中国訪問をはたした。日中間は1972年に国交が正常化していたものの、もとより自由な往来はままならなかった時代のことである。 その際、かねて念願していた黄山への訪問が許されたのである。奇勝として名高い黄山は、中国案微省の南部にあって、七十二の峰の総称という。東山がこの地を訪れたとき、まだ日本人で黄山に登ったものはいないとされていた。もちろん、たいへんな難路を一歩一歩踏みしめながら登るのである。ときに、東山はまもなく七十歳を迎えようとしていた。

技法 木版画
画寸 30.7 × 43.6 cm
額寸 52.5 × 65.2 cm
制作年 1992年
版数 20版51摺
限定部数 250
原画 1978年
工房 アダチ版画研究所
取材先 黄山/中国
在庫状況 売却済

東山魁夷について

国民的画家と称され、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。

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