孔雀
孔雀の羽の一枚一枚を細密に描き出しながら、大きな扇を広げるかのように優雅さに圧倒される。
孔雀の羽は、平面ではなく、半円形の立体的空間を成しているところに魅せられたという。
広げた時の羽の色彩や規則正しく連続する文様に新しい造形感覚の基本形をこの作品に見出したといえる。
技法 | リトグラフ (複製版画) |
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画寸 | 49.8 × 41.5 cm |
額寸 | 73.0 × 63.0 cm |
用紙 | ヴェラン・アルシュ紙 |
版数 | 25版25色 |
限定部数 | 150 |
サイン | 遺族承認印 |
所蔵 | 東京国立近代美術館 |
工房 | ヌーベル赤川版画工房 |
備考 |
原画:昭和31年制作 |
在庫状況 | 在庫あり |
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杉山寧について
私の絵の主題は、時には風景になり、また植物や動物、人物にもなる。しかし、いずれの場合を取ってみても、描く姿勢には少しの変わりもない。 私は、目の前に存在している対象物にひかれて、描く事はほとんどなかった。 まず心に潜在しているイメージを基にして、自然の姿を求めることになる。 したがって、特定の風景を描くことはないし、従来のいわゆる純然たる風景画を描こうとも思わない。言ってみれば、心象の風景こそ私の世界なのである。 -杉山寧-