シバヤマ 無料査定
荻須高徳「ソーヌ河畔」水彩

荻須高徳「ソーヌ河畔」水彩

フランスの東部を南へ流れるソーヌ川はローヌ川の支流で 流れは非常に穏やかでフランス東部では水運の大動脈となっている。 ソーヌ川の沿岸にはブルゴーニュ、ボージョレーなどワインの産地としても有名な地域がならんでいる。

技法 水彩
画寸 25.0 × 31.8 cm
額寸 41.9 × 50.9 cm
鑑定書

荻須恵美子鑑定書

在庫状況 売却済

荻須高徳について

東京美術学校を卒業後、1927年フランスに渡り、美術学校の先輩であった佐伯祐三に導かれてパリの街角に画架を立てて仕事を始める。以来、生涯主にパリという都市にモティーフを求め続けることになる。だが、同じようにパリを描いたヴラマンク、ユトリロや佐伯とは異なり、荻須は情感、文学的香り、詩情を前面に押し出すことから離れて、パリを探索し、そこでその都度発見した街並や建造物のつくる構成、形、色、マティエールをおもしろさを自らの視覚でとらえて再構築し、それらを重厚、堅牢で時としてモニュメンタルな画風へ高めるという造形主義の姿勢をとった。この点で、荻須は、レンプラント、セザンヌなどのヨーロッパの画家達の築き上げてきた技法とその背後にある精神の伝統のひとつを消化しえた、数少ない日本人画家のひとりであった。

無料査定