四十雀
大聖堂
『四十雀』はジャン・コクトーの執筆したエッセイに藤田のリトグラフ21点が添えられた挿画本で、1963年に出版されました。1960年に制作された挿画本『小さな職人たち』と同様の愛らしい子どもたちが、「葡萄酒」や「香水」等のフランスが誇る富にちなんで描かれています。当時の風俗がユーモラスに表現された今シリーズは、藤田の晩年の傑作として今日も高い評価を得ています。
技法 | リトグラフ |
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画寸 | 19.0 × 19.0 cm |
制作年 | 1963年 |
限定部数 | (261) |
在庫状況 | 在庫あり |
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藤田嗣治について
東京美術学校を卒業後、フランスに渡り、モディリアニらとともにエコール・ド・パリの代表的画家として活躍しました。とりわけ、裸婦に代表される「乳白色の肌」の優美な美しさは、多くの人々の心をとらえました。その後中南米を旅行して日本に帰国し、二科展で活躍するとともに、第二次世界大戦中は戦争画も描きます。大戦が終わるとフランスに戻り、やがて帰化して、再び日本の土を踏むことはありませんでした。