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吉田善彦「大和四題より『薬師寺立夏』」木版画

吉田善彦「大和四題より『薬師寺立夏』」木版画

大和の四季を描いた連作の中からの1枚。深く落ちつた森の緑、水辺の葦であろうか中景に見える緑は若い。前景の水辺は青色を明るく際立たせ真夏の風景ながら、見る者へ涼風を運んでくれるようだ。

薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町に所在する寺院であり、興福寺とともに法相宗の大本山である。南都七大寺のひとつに数えられる。本尊は薬師如来、開基は天武天皇、道昭、義淵である。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されている。

技法 木版画
画寸 38.0 × 76.5 cm
制作年 1990年
版数 70版110摺
限定部数 250
工房 高見澤研究所
在庫状況 在庫あり

吉田善彦について

速水御舟に師事、御舟の死後は小林古径に師事。法隆寺金堂壁画の模写事業に参加するなど先人の傑作にふれる経験により、もみ紙と金箔が作る「吉田様式」と呼ばれたやわらかな光を放つ日本画を生み出しました。理知的な描線と淡い色調と金箔の品の良い光沢が融合した、独得の抒情的な画境を確立していった。院展での受賞の他、毎日芸術賞、日本芸術院恩賜賞などを受賞している。1964年から東京芸術大学で後進の指導にあたった。