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荻須高徳「ベルヴィル Belleville」リトグラフ

荻須高徳「ベルヴィル Belleville」リトグラフ

ベルヴィルは、モンマルトルに次いでパリで2番目に標高が高い丘の上(128m)にある。 北はビュット・ショーモン公園、南はメニルモンタン、東はクルティーユ(18世紀中頃から酒場が多く立ち並んだ一画。現在のベルヴィル大通り)のフェルミエー・ジェネローの城壁、西はサン=ファルジョー及びル・プレ=サン=ジェルヴェに接していた。 コミューンとしてのベルヴィルの領域は、ラ・ヴィレットと同様に2分された上で現在の19区と20区に再編されたため、両区にまたがっている。

技法 リトグラフ
画寸 38.0 × 47.7 cm
レゾネNo. 91
制作年 1980年
限定部数 175
サイン 本人サイン
在庫状況 在庫あり

荻須高徳について

東京美術学校を卒業後、1927年フランスに渡り、美術学校の先輩であった佐伯祐三に導かれてパリの街角に画架を立てて仕事を始める。以来、生涯主にパリという都市にモティーフを求め続けることになる。だが、同じようにパリを描いたヴラマンク、ユトリロや佐伯とは異なり、荻須は情感、文学的香り、詩情を前面に押し出すことから離れて、パリを探索し、そこでその都度発見した街並や建造物のつくる構成、形、色、マティエールをおもしろさを自らの視覚でとらえて再構築し、それらを重厚、堅牢で時としてモニュメンタルな画風へ高めるという造形主義の姿勢をとった。この点で、荻須は、レンプラント、セザンヌなどのヨーロッパの画家達の築き上げてきた技法とその背後にある精神の伝統のひとつを消化しえた、数少ない日本人画家のひとりであった。

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